広島県大竹市、玖波。瀬戸内海に面した海辺の長閑な地域に「plus good day」というカフェがあります。
カフェを経営している方から、学生と一緒に建物を修繕したいという打診があったのは、初夏のころ。夏から打ち合わせさせていただく一方で、秋には3年生向けのゼミナールの題材にさせていただいたりもしました。このワークショップについては、こちらのわがままで、職人さんと一緒に進めたい、ご飯を一緒に食べたいというお願いも聞き入れてくださいました。
そして、12月7日、ようやく3回にわたる修繕ワークショップがスタート。旧山陽道の街道に面した1階部分のモルタル仕上げの外壁の修繕がこのワークショップの目的。ゼミに参加した学部3年生とゼミに所属する4年生と大学院生の12名が参加。大工・工務店の中村さんと左官職人の藤川さんのご指導のもと、スタート。さて、どうなるのでしょうか。教員としても楽しみです。

初日である第1回は、浮きのあるモルタル外壁を解体し、内部の様子を確認しながら、木部の修繕方法を決め、再びモルタルで外壁仕上げ用の下地をつくることが目標。
プロの指導のもとで効率よくというよりは、その真反対。みんなで一緒に和気あいあい楽しみながらじわりとスタート。分かりやすい指導のおかげで、道具を使い手を動かしていくか中で少しずつ習熟していく様子を見ていると、技能の習得は結局のところ繰り返ししかないと思います。この繰り返しをどう実現するかが建築にある課題の一つであることは間違いありません。





そんなことを思っているうちに、日も少しずつ傾き始めたので、16時少し前に終了して、初日は解散となりました。残った一部の作業は、お二人がササッと完成させていました。さすが、職人。技能があるって、かっこいいですね。


作業の合間に、大人気のカフェランチをいただきました。噂に違わぬ、美味しいご飯。パワーをいただき、もう一踏ん張りできました。


では、次回。1週間後。
角倉