JLL東京オフィスの見学/ Tour of JLL Tokyo Office

日本建築学会東京大会の折に、当研究室のOBでもある広島大学客員教授の溝上裕二さんにご案内いただき、JLL東京オフィスを見学してきました。

JLL東京オフィスは、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。今回見学させていただくオフィスでは、Activity Based Working (ABW)の導入により、社員が自身の業務に最適な場所を自由に選べる柔軟な働き方が非常に印象的でした。また、オフィス内には大型モニターも設置されており、利用者は自分の位置を確認しやすく、全体の動きを把握することで、自由度を保ちながらも秩序を保ち、効率を向上させています。

各エリアには、それぞれ集中やコミュニケーションに適した空間が設けられています。特に「縁側」をイメージしたスペースは、和の要素を取り入れ、仕事の合間にリラックスできる温かみのある場所として機能しており、働く環境に自然な調和を感じました。

先進的な建築の空間表現だけでなく、伝統文化と建築についての溝上さんの考えも聞くことができ、大変勉強になりました。ありがとうございます。

We were guided by Mr. Yuji Mizokami, visiting professor at Hiroshima University and an alumnus of our Seminar, to visit JLL’s Tokyo Office.

At JLL’s Tokyo office, we were impressed by the flexible working style of the employees who can freely choose the most suitable location for their work through the introduction of Activity Based Working.  Monitors are also installed in the office, making it easy for users to check their positions and keep track of the overall movement, maintaining order and improving efficiency while maintaining a degree of freedom. Each area has its own space suitable for concentration and communication. In particular, the space inspired by the “Enko-gawa” incorporates Japanese elements and functions as a warm place to relax during breaks from work, creating a natural harmony in the working environment.

It was an amazing experience for us to learn not only the advanced architectural spatial expression, but also Mr. Mizukami’s thoughts on traditional culture and architecture.

李 / Li

複合施設「BONAPOOL」の見学/ Tour of the “bonapool” complex facility.

2024年9月2日に広島県尾道市瀬戸田町にある「ボナプール楽生苑」を見学させて頂きました。

ボナプールは[就労支援×宿泊×交流スペース]からなる複合施設です。
一階は自由に使えるレンタルキッチンと交流スペース、障がいのある方が働くbonalaboからなります。二階は宿泊施設で、生口島と高根島をつなぐみかん色の高根大橋と海の青さが交わる美しい景色を眺めることができます。

当日は施設長さんが施設内を案内してくださり、それぞれの空間について伊藤豊雄氏の設計時のこだわりについて説明してくださいました。内部はレモン色の壁と、曲線が多用された家具が印象的でした!

また、福祉の目線で、障害のある方の就労しやすい環境づくり、オープンな部分とクローズの部分をしっかり分けるという工夫などについて、施設内を案内しながら説明してくださいました。

普段見ることができない部分まで見学させていただくことができ、とても貴重な経験になりました。また、施設内のショップで販売されいている生口島の柑橘を使った商品がとても美味しかったです。ありがとうございました。

We visited “Bonapour” in Setoda-cho, Onomichi City, Hiroshima Prefecture.
Bonapool is a complex facility consisting of [employment support, accommodation, and exchange space].
On the day of the tour, the head of the facility gave us a tour of the facility and explained Toyo Ito’s design philosophy for each space. He also explained how the facility was designed from a welfare perspective.
It was a very valuable experience for me to be able to see parts of the facility that I would not normally be able to see. I also enjoyed the delicious citrus products sold in the facility! Thank you very much for giving us this opportunity.

「BONAPOOL楽生苑」について
2024年3月1日に旧瀬戸田町営プール跡地にオープン。観光客の方、地域の方、そこで働く障がいをもった方など、多様な人々が集い・交流する「みんなの家」として誕生した[就労支援×宿泊×交流スペース]の複合施設。社会福祉法人新生福祉会と、伊東豊雄建築設計事務所が共同で、日本財団「みらい福祉施設建築プロジェクト2021」に応募し、全国472法人の中から採択された。
所在地:〒722-2411 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田1-1
ホームページ:https://bonapool.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/bonapool.info/

小林 / Kobayashi

【報告】日本建築学会で授賞式が開催されました / Report on the Award Ceremony at the Annual Meeting of AIJ

角倉・石垣研究室の学生と修了生が、2024年日本建築学会大会で開催された各賞の授賞式で表彰されました。以下の通りです。それぞれの授賞式の様子を報告します。

 

2024年日本建築学会優秀修士論文賞

受賞者: 若槻瑠実
論文題目: 過疎地域における木造住宅生産の担い手に関する研究 ―広島県大崎上島を対象として―

大崎上島を対象に、過疎地域が示唆する住宅生産の未来像をとらえようとした研究

 

2024年度支部共通事業・日本建築学会設計競技「コモンズの再構築ー建築,ランドスケープがもたらす自己変容」タジマ奨励賞・支部入選(四国) 

受賞者: 佐藤秀弥,土居秋穂,友定真由
タイトル: 岡村島の葬送

愛媛県今治市に浮かぶ岡村島。廃墟となった家屋を資材に自らが建築して、手に実感をいだき、故郷に、島に想いを馳せるそんなヒューマンアクティビティを受容する建築空間。

 

表彰式と記念撮影の様子。おめでとうございます。

優秀修士論文賞の授賞式の様子
若槻さんを囲んで記念撮影。フリーダムだな。
学会設計競技の授賞式後の記念撮影。佐藤君・土居さん・友定さん、おめでとう。

 

Students and a graduate of our lab were honored at the awards ceremony held at the 2024 Annual Conference of the Architectural Institute of Japan.

 

the Excellent Master’s Thesis Award by the AIJ

Name: WAKATSUKI RUMI
Title: Study on on the production system of wooden houses in depopulated areas -For Osakikamijima Island, Hiroshima Prefecture, Japan-

 

the AIJ Design Competition in 2024, Tajima Incentive Award and the Honorable Mention Award (the Shikoku Chapter of AIJ )

Name: SATO Shuya, DOI Akiho, and TOMOSADA Mayu
Title: Funeral on Okamura Island

 

角倉 / SUMIKURA

2024年日本建築学会大会への参加について / the Annual Conference of AIJ 2024

2024年8月28日〜30日にかけて、東京都千代田区駿河台にある明治大学において、日本建築学会大会(関東)が開催されました。角倉・石垣研究室からは、以下の通り学生が論文とデザインを発表しました。

学術講演会:15名(博士課程後期2名、博士課程前期13名)
デザイン発表会:2名(博士課程前期2名)

台風10号がノロノロの蛇行運転でなかなか通過しなかったこともあって、東京から広島へ戻るのが大変でした。

学会への道は険しい?3人は楽しげだ。駿河台。坂の多い東京。

 

 

The Annual Conference of the Architectural Institute of Japan (Kanto) was held at Meiji University in Surugadai, Chiyoda-ku, Tokyo, from August 28 to 30, 2024.

 Students of our lab made the following presentations.

Academic lecture: 15 students
Design presentations: 2 students

 

角倉 / SUMIKURA

【案内】書籍「住まいのこれから」の出版について / Intorduction about the book publications

角倉英明准教授が以下の書籍を出版しました。
この書籍は、住総研の研究委員会での研究活動を取りまとめたもので、これからの住まいづくりを担う新たな存在について、職人、工務店、施主という3つの視点から捉えたものです。

 

タイトル:住まいづくりのこれから  〇〇大工 NEO工務店 シン旦那 (住総研住まい読本)
著者:蟹澤宏剛、河野直、権藤智之、佐々木留美子、角倉英明、森田芳朗
出版社:新建新聞社

amazonなどからでも購入できますので、ご関心のある方はぜひ手に取っていただけますとうれしいです。

 

Associate Prof. SUMIKURA Hideaki published a new book about people and organizations leading housing development into a new era.

 

「住まいづくりのこれから」(新建新聞社)表紙カバー

「住まいづくりのこれから」(新建新聞社)目次

「住まいづくりのこれから」(新建新聞社)

【受賞】日本建築学会優秀修士論文賞 / Award receiving from AIJ

昨年度まで研究室に所属していた学生が、2024年の日本建築学会優秀修士論文賞を受賞しました。おめでとうございます。
来月開催の日本建築学会大会(関東)において、表彰式(8月28日@明治大学)が開催される予定です。

研究にあたりご協力をいただきました皆様、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

若槻瑠実
日本建築学会優秀修士論文賞
「過疎地域における木造住宅生産の担い手に関する研究 ―広島県大崎上島を対象として―」

 

WAKATSUKI Rumi, who was a student in our laboratory until this March, has been awarded the Excellent Master’s Thesis Award by the Architectural Institute of Japan.

Title: Study on on the production system of wooden houses in depopulated areas -For Osakikamijima Island, Hiroshima Prefecture, Japan-

 

角倉 / SUMIKURA

【受賞】日本建築学会設計競技タジマ奨励賞 / Awards receiving from AIJ

2024年度支部共通事業・日本建築学会設計競技「コモンズの再構築ー建築,ランドスケープがもたらす自己変容」において,作品を出品していた研究室の学生がタジマ奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。
来月の日本建築学会大会(関東)において,表彰式(8月28日@明治大学)が開催される予定です。

制作にあたりご指導やご協力をいただきました皆さま、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

学部4年 佐藤秀弥,土居秋穂,友定真由
タジマ奨励賞,支部入選(四国)
「岡村島の葬送」

 

SATO Shuya, DOI Akiho, and TOMOSADA Mayu, fourth-year undergraduate students, received the Tajima Incentive Award at the Architectural Institute of Japan (AIJ) Design Competition in 2024. The theme of the competition was “Reconstruction of the Commons: Self-Transformation through Architecture and Landscape.”

Prize: Tajima Incentive Award and the Honorable Mention Award (the Shikoku Chapter of AIJ )
Title of their work: “Funeral on Okamura Island”

 

角倉 / SUMIKURA

広島畳材株式会社様 畳の製造と寸法取りの見学に行ってきました

2024年7月16日(火)に広島畳材株式会社様へ見学に行ってきました。

実際に畳を一枚製造していただき、畳製造の工業化を肌で感じることができました。

On Tuesday, July 16, 2024, We went to visit 広島畳材.

We was able to actually manufacture a single tatami mat, and was able to experience first-hand the industrialization of tatami manufacturing.

 

畳を部屋に敷く際の寸法取りの手法についても、詳しく教えていただき、職人技を肌で感じ取りました。やはり職人の仕事に対する情熱と、妥協のなさはいつ見ても格好いいです。

 

They also taught us in ndetail how to measure the tatami mats when laying them in a room, and we was able to get a first-hand feel of the craftsmanship. It’s always cool to see a craftsman’s passion for his work and his uncompromising attitude.

 

 

 

 

ついつい話が盛り上がってしまい、時間を忘れて畳の話をしてしまいました。

We got so excited that we lost track of time and ended up talking about tatami.

これからもよろしくお願いします。

 

竹熊/Takekuma

ダフニアルさん研究室訪問 / Dr. Dahniar visited our laboratory

2020年夏に広島大学で博士課程を修了したダフニアルさんが4年ぶりに来日し、広島大学にも来ていました。現在、インドネシア共和国のハサヌディン大学(スラウェシ島マカッサル)で建築学科の助教として学生教育と研究に取り組まれています。

ダフニアルさんたちハサヌディン大学は、日本の大学と建築に関する教育・学術協力について意見交換するために来日しました。そのひとつが広島大学で、先日、6名の教員が広島大学に来て、会議が行われました。相互に大学組織や教育、建築事情、研究の様子などを紹介したり、共同・連携のあり方などについて議論したりしました。

私個人としては、日本の建築をより良くする上で東南アジアなどの国や地域から学ぶことは多いと考えています。それに、ポストコロナの新しい時代に入ったわけですから、円安はなかなか厳しいものの、弱まってしまった国際的な関係を積極的につくっていくべきでしょう。具体的には、研究協力や学生交流を少しずつ進めていきながら、コラボレーションを築けたらいいのではないかと考えています。

意見交換の後、私と石垣先生で、ハサヌディン大学の先生方を建築グループに関連する施設を案内しました。ダフニアルさんは私たちの研究室に所属し、博士号を取得した学生です。ですので、会議後の施設見学では、久しぶりに当時自分がいた私たちの研究室(学生部屋)を訪れてくれました。学生時代のことを色々と思い出していたようです。

そんな様子を見て思ったこと。それは、過去に触れることは色々な考えを呼び起こしてくれるということでした。いい過去をたくさんつくれるように、私たちも毎日の積み上げに努めていきたいですね。

意見交換後の記念集合写真/ハサヌディン大学ダフニアルさん(後列左から4人目)

 

Dr. Dahniar, who completed her PhD at Hiroshima University in the summer of 2020, came to Japan for the first time in four years and visited Hiroshima University. She is an assistant professor in the Department of Architecture at Hasanuddin University (Makassar, Sulawesi) in the Republic of Indonesia.
Dr. Dahniar came to Japan to exchange views and opinions on educational and academic collaboration between Hasanuddin University and Hiroshima University in architecture. In response to the six-member delegation’s visit, the Hiroshima University Architecture Group held a meeting and showed them our facilities.
I believe that there is much to learn from Southeast Asian countries and regions in improving Japanese architecture, so I hope to promote research collaborations and student exchange gradually.
Dr. Dahniar belonged to our laboratory, so she visited our laboratory room for the first time in a long time as part of the facility tour after the conference.

 

角倉 / SUMIKURA