大崎上島リノベにスペシャルゲスト

広島県の瀬戸内海に浮かぶ離島・大崎上島にある、旧警察官舎をリノベーションするプロジェクトが少しずつですが進んでいます。月に2回程度、大崎上島に宿泊しながら、建物調査や地域調査、住民へのインタビューなどフィージビリティを確認しながらの漸進的な状況です。その成果をコンペの募集要項などに整理したりもしています。

そんな中、千葉・市川市で参加型リノベーションを専門にしている、つみき設計施工社の河野直さんが大崎上島の現地を訪問してくれました。プロジェクトの進め方や施工の手順など様々なアドバイスをいただき、学生共々とても勉強になりました。フィージビリティが高まったように思います。

まずはテンションのあがる空間をつくる。これを目標にしたいなと。

帰りには左官職人のヴァンさんに話を聞いてきました。話や作業を見聞きしながら、職人像についていろいろと考えを巡らせていました。それは船に乗り、車に乗って帰宅するまで続きました。

外に出て、現場で考える。最高ですね。

 

河野さんとの写真を撮り忘れましたが、その時に撮影していた写真を掲載しておきます。

写真 旧警察官舎。プロジェクトの看板を立てました。
写真 フランスから来た左官職人のヴァンさん
写真 木江の木造3階建て。船枻(せがい)造。
写真 美味しいラーメン

調査報告 @三次地方森林組合

はじめまして、学部4年の西岡と申します。先日、三次地方森林組合さんにお邪魔して、実際の間伐の現場を見させていただいたので報告します!(初ブログ投稿頑張ります!)

集材所の近くに車を止めて、そこから森の中に入っていったのですが、想像以上に作業道が張り巡らされていて、驚きました。しかし、この作業道は後々自然に帰るようになっているようです。

実際の伐採、造材の様子は迫力満点でした!想像以上に枝葉が出たり、たまに木が滑り落ちてしまうこともあることに驚きました。

間伐は木材を取ることが目的なのではなく、残る木を育てることが目的であるというのが、印象的でした。きれいな木を残して、細い木や曲がっている木を中心に伐採し、曲がり具合を見て材木として使うもの、チップにするものを意識しながら造材していました。また、伐採されたところは森が明るくなっているようにも感じました。

また、実際にハーベスタに座らせていただきました!モニターやたくさんのボタンがあってこれが高性能林業機械かと感動しました。

そして、植林して数年たったコウヨウザンも見させていただきました。育て方の実験をしているらしいのですが、結果が分かるのが数十年も先の事なので、そういった点でも林業は難しい分野だなと感じました。

自分なりに林業について色々調べていましたが、やはり実際に見たり体験したりすると非常に濃い情報がリアルに得られると実感した現地調査になりました。貴重なお話もたくさんして下さり、改めて見学させていただきありがとうございました!

今回見学したことを活かして、後期も卒業設計を頑張っていきます!

西岡

調査報告 @杣耕社

今回は岡山市北区、杣耕社さんに行ってまいりました。

ここでは、お話を伺った山本さんと共同代表であるジョンさんがアメリカ出身ということもあり、海外の若い人々の受け入れを多く行われています。

しかしこれは積極的に呼びかけたというよりも、成り行きで気づいたらなっていたそう。縁というのはおもしろいなと改めて思いました。

現在は、この春チェコとアメリカから来た2人が一緒に働いているそうです。

この日はそれぞれ、木建具の作成とかんな削りのトレーニングをされていました。

教える側も教わる側も、感情的にならずきちんとお互いの考えを共有して、それを次に生かす。どこの世界にも共通して大切なことだと思いました。

伝統構法のこと、これからの育成のことなど、いつものことながら熱くなってしまい、つい長居をしてしまいました。これからの担い手づくりについて、新しい考え方も色々と伺え、また思考が深まりそうです。

えのき

調査報告 @因建設

福岡県は糟屋郡粕屋町にある、因建設さんにお邪魔して、大工の育成に関する調査をしてきました!

因建設さんでは現在、将来の棟梁となる人材を育成するため、若手の大工さんを指名し、小規模な庵をつくるというプロジェクトに取り組まれています。墨付け、刻みから上棟までを一人でやりきるという経験から、やりがいや自分なりの課題をみつけてほしいとのこと。そしてなんとこの日はちょうど上棟日でした!

一度自分でやらせてみる。大ベテランの棟梁お二方はあくまでも補助をしながら指導する。そんな光景が印象的でした。

ヒアリングでは因社長に加え、大工歴4年目の社員さんにもお話を伺うことができました。話を聞いていると、彼はなんと僕の同年代!

修士研究のときからお話に聞いていた、モデルハウスの見学もさせていただくことができました。

屋根に上がり汗を流す同年輩の姿は、夏の太陽にも負けず輝いており、頼もしいと同時に、身の引き締まる思いがしました。

地域の方々にとって「当たり前」の「文化」としての木造住宅、伝統技術を、時代に合わせながら次世代に受け継ぐということ。その実現に少しでも貢献できるよう、これからも研究を進めてまいります。

えのき

調査報告 @永本建設

少し報告が遅くなりましたが、、、

先日、研究室のメンバーで廿日市の永本建設さんに伺ってきました。

以前から進んでいた木材加工場の現場が完成したということで、 見学させていただきました。

これだけの規模の木造がすべて手刻みというのだから驚きです。
以前にもお邪魔したのですが、何度訪れても、この時代にこんな木造が新築で見れることに感動してしまいます。

永本社長、研究室OBの山本君 に案内していただき、木材のこと、大工さんのこと、これからの建築など、色々とお話していただきました。大工さんの作業風景を直接見ることもでき、貴重な体験でした。

これをきっかけに、工務店と研究室のつながりをさらに深めていけたらと思います。永本建設のみなさま、この度はありがとうございました。

 

P.S.

昨日は七夕ということで、大学近くのお店でこんな短冊をみつけたのでパシャリ。私も小さいころ、同じ夢を描いていました。子どもたちが建築の面白さに気づくきっかけづくりも、これから積極的に取り組んでいきたいですね。

えのき

大崎上島訪問

 

先日、ゼミの活動として始まるリノベーションプロジェクトの視察と私の研究のご挨拶を兼ねて大崎上島へ行ってきました!

島にはゆったりとした時間が流れていて、きれいな海の景色を見ながら癒されてきました。

 

本題の建物、元警察官舎はこちらです。

しばらく人が使っていないということで、古びた様子でした。

しかし、海のすぐそばにあり、建物からはこんなに素晴らしい景色を眺められる立派な場所です。

ここがどのように変わっていくのか、想像するだけでとてもわくわくします。地域の皆さんの居場所やコミュニティの場になるような活用方法をゼミメンバーと考えていきたいです!

私は今回、大崎上島へ行くのは初めてだったのですが、出会った島の皆さんがとても優しく、暖かい気持ちになりました。

これからお世話になる島の方々、どうぞよろしくお願いいたします。

若槻