研究室学生の日中合同デザインワークショップへの参加 / Participating in Japan-China Joint Design Workshop

私たちの研究室の大学院生が、大連理工大学・大連民族大学、広島大学の3校で開催していた、日中合同デザインワークショップに参加しました。

今回の課題は、20世紀前半に日本企業が大連市内の文化街に供給した住宅及び住宅地の保存・更新をデザインするものでした。なかなか難度の高いテーマでしたが、日中の学生が協働して、成果を取りまとめました。
興味深い計画・デザインも見られましたが、それ以上に隣国の同世代の学生と交流して、同じことを考え、異なる言語、習慣・文化の壁を乗り越えて、ひとつの答えを一緒に導いた経験が素晴らしいと思います。

隣国にいる友人同士、交流を続けてほしいと思います。

大連市文化街での集合写真
大連市文化街での集合写真2
大連理工大学でのWS作業風景
WS前半の最終講評会@大連理工大学
集合写真@大連理工大学
WS後半の中間講評会@広島大学
WS最終講評会@広島大学
学生の発表1
学生の発表2
学生の発表3
講評の様子1
講評の様子2
講評の様子3
集合写真@広島大学

 

Graduate students from our laboratory participated in a Japan–China Joint Design Workshop organized by Dalian University of Technology, Dalian Minzu University, and Hiroshima University.

This year’s assignment was to design the preservation and renewal of the houses and residential area in Bunka Street in Dalian, which were developed and supplied by a Japanese company in the first half of the 20th century.

Although the theme was quite challenging, students from both countries worked collaboratively and successfully compiled their results. There were several interesting planning and design proposals, but more importantly, I believe it was a wonderful experience for the students to interact with peers from a neighboring country—thinking together, overcoming differences in language, customs, and culture, and arriving at a shared solution.

We are now friends across neighboring countries, and I sincerely hope they will keep in touch and cultural exchanges in the future.

角倉 / SUMIKURA

2025年日本建築学会大会への参加について / the Annual Conference of AIJ 2025

少し前のことですが、2025年9月9日〜12日にかけて、福岡県福岡市西区にある九州大学伊都キャンパスで日本建築学会大会(九州)が開催されました。角倉・石垣研究室からは、以下の通り学生が論文とデザインを発表しました。

 

学術講演会:16名(博士課程後期2名、博士課程前期14名)
デザイン発表会:2名(博士課程前期2名)

 

学生も学会の雰囲気を面白がってくれていたようで、教員としてはとてもうれしいです。

また、大会期間中に、研究室のOBOGに声をかけて懇親会を開催しました。参加してくれたOGは他大学の大学院でがんばっているようで、とても元気そうでした。
それと、学会とはいえ、せっかくの旅行です。学会と合わせて、学生はそれぞれ建築見学やグルメを楽しんだようです。

また来年だね。次回は広島開催です。

 

九州大学の建築模型・モックアップ展示空間
研究室OBOG懇親会@博多
九州・福岡は屋台の街

 

From September 9–12, 2025, the AIJ Annual Meeting (Kyushu) was held at Kyushu University’s Ito Campus.
Students from the Sumikura–Ishigaki Laboratory presented their work — 16 in the academic session (2 doctoral, 14 master’s) and 2 in the design session.
The students enjoyed the atmosphere of the conference, and a reunion with alumni was also held, where former members, now studying at other universities, seemed well.
Lab’s participants also enjoyed architecture tours and local cuisine.
The next conference will be held in Hiroshima, 2026.

 

角倉英明 / SUMIKURA Hideaki

基町高層アパートで授業開講 / the Class in the Motomachi Apartment

HUAG(広島大学建築グループ)の科目「建築ゼミナールⅡ」。この授業は、学部3年生向けで研究室体験が目的のひとつになっています。私たちの研究室では「建築空間の再生を計画する技術」というテーマのもと、今年度は広島市中心部にある基町アパートメント内のショッピングセンターを空間資源として捉え、その再生計画と実現手法について学生が検討するという課題を立て、取り組んでいます。
研究室に配属されたゼミ学生は、10月18日(土)に基町高層アパートを訪問しました。現地では、6コア自治会長の板井三那子さんに忙しい中、アパートを案内いただきまして、現状を解説していただきました。その際、板井さんが進めている地下倉庫プロジェクトの案内・解説もいただきました。

 

基町高層アパートの建物解説
地下倉庫でのプロジェクトの説明と舞う学生
基町高層アパートの建築的特徴のひとつである屋上庭園の案内
ショッピングセンターを眺める学生と板井さん
基町高層アパートで始まった大規模な修繕・改修。右下はショッピングセンターの屋根。

 

その後、学生はランチをショッピングセンターの店舗で食べ、ショッピングセンターを調査し、情報を収集し、屋上の集会所で情報の整理作業を行なっていました。最後に整理した結果を発表して、メンバーに共有して終了となりました。

 

屋上集会所での学生作業の様子
学生による作業結果の発表1
学生による作業結果の発表2

 

学生たちは11月末までに、ショッピングセンターの再生手法などをまとめて、最終結果を発表する予定です。最終発表は基町高層アパート内の屋上集会所で開催する予定です。

 

基町高層アパートメント
屋上からの眺め

 

最終発表会も乞うご期待。
教員としても、学生らしい提案を期待しています!

 

The HUAG (Hiroshima University Architecture Group) course “Architectural Seminar II” is designed to provide third-year undergraduate students with an opportunity to experience research activities in laboratories.
In our laboratory, under the theme “Techniques for Planning the Regeneration of Architectural Spaces,” students are working on a project that treats the shopping center within the Motomachi Apartments in central Hiroshima City as a spatial resource and explores plans and methods for its regeneration.

On October 18, students visited the Motomachi High-Rise Apartments, where Ms. Minako Itai, head of the 6th Core Residents’ Association, guided them and explained the Underground Storage Project she has been promoting. Afterward, students surveyed the shopping center, organized their findings in the rooftop community hall, and shared their results.

They will finalize and present their proposals for the center’s regeneration by the end of November, with the final presentation to be held in the rooftop community hall.

 

角倉英明 / SUMIKURA Hideaki

基町高層アパート・板井三那子さんの特集番組放送

1970年代に広島復興の締めくくりとして、市内中心部・広島城の西側、基町に建設された基町高層アパート。竣工から50年が経ち、現在も多くの人がここで生活を続けています。当初とは異なり、高齢化と多国籍化も進んだアパートの中で、孤軍奮闘している若き自治会長が板井三那子さんです。
これまでに研究室は、広島大学の「地域の元気応援プロジェクト」の支援を受けながら、アパート内に長年放置されてきた地下倉庫の利活用に向けて、板井さんと一緒に取り組んできました。

この度、板井さんを特集したテレビ番組が本日午前にNHK総合で放送されました。10月16日にも再放送があります。この番組の中で、共同し進めている地下倉庫の利活用プロジェクトの様子も放送され、研究室の学生が作業する様子も映っています。当番組をぜひみていただければ、私どもの研究室の普段の様子が少しでも伝わるのではないかと思っていますので、ぜひご覧になってください。

 

NHK「Dear にっぽん」「“わやな町”に生きて〜広島 若き自治会長の奮闘記〜」

今後の放送予定は、以下の通りです。
NHK総合 10月16日(木)午前1時25分〜1時51分
NHKプラス 配信期限10月19日(日)午前8時49分

 

 

板井三那子さんの活動内容については、以下のライフスタイルとすまいホームページにも掲載されています。ご関心のある方は、こちらもご覧ください。

ライフスタイルとすまい 板井三那子さん「自治会長というライフハック―基町高層アパート第6コア自治会」

 

角倉英明

【受賞】CIB Best Paper Awardの受賞 / Receiving Best Paper Award from CIB

2025年5月にパデュー大学(アメリカ合衆国、インディアナ州)で開催された、International Council for Research and Innovation in Building and Construction (CIB) において、角倉英明准教授らが発表した以下の論文がBest Paper Awardを受賞しました。論文は、江口亨准教授(横浜国立大学)、渡邊史郎主任研究員(建築研究所)、田中莉聖(横浜国立大学大学院生)との共著になります。
調査研究に協力いただきました皆様に感謝申し上げます。

 

CIB World Conference 2025 Best Paper Award
受賞者: SUMIKURA Hideaki
論文題目: The Flexibility of Detached Wooden Houses by Local Builders in Japan

 

https://www.hiroshima-u.ac.jp/adse/news/91348

 

Associate Professor SUMIKURA Hideaki and others received the Best Paper Award from the International Council for Research and Innovation in Building and Construction (CIB) held at Purdue University (Indiana, USA) in May 2025.The paper was co-authored by EGUCHI Toru(Yokohama National University), WATANABE Shiro(Building Research Institute), and TANAKA Rise (graduate student at Yokohama National University).

【受賞】ユニオン造形デザイン賞 / Award receiving from UFFEC

昨年度まで在籍していた者を含め、研究室の学生3名が、2024年に開催されたユニオン造形文化財団による第31回ユニオン造形デザイン賞公募「100年の建築」において、奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。

山田紘平、秋山友希、李皓
ユニオン造形デザイン賞 奨励賞
「新築100年目の土塔」

『新築100年目の土塔』プレゼンテーションボード

 

Congratulations!
Three students from our laboratory received the Encouragement Award at the 31st Union Design Award, a public competition held by the Union Design Foundation in 2024, for their work titled “100 Years of Architecture.”

YAMADA Kohei, AKIYAMA Yuki & LI Hao
Union Design Award Encouragement Award
“Earth Towers 100 Years After Its Construction”

角倉 / SUMIKURA

 

ホームページの更新2505

ホームページにひろしまたてものがたりフェスタのバナーを設置しました。

https://tatefesta.info/
https://tatefesta.info/

 

ひろしまたてものがたりフェスタ、通称「たてフェス」は、特別公開やガイドツアーなど様々なプログラムを通して、広島の魅力的な建築を見て・触れて・知ることのできるイベントです。毎年、11月に広島市と呉市を中心に開催しています。

 

ホームページ更新2504 / updating homepage

4月になり、新年度がスタートしました。これに合わせて、ホームページのメンバーと卒業生・修了生に関する情報などを更新しました。
研究室には6名の学部生が新たに加わり、8名の大学院生が進学してきました。

We’ve updated our web site. Check it out!

研究室の活動が雑誌に取り上げられました / Article about Our Activity on the Magazine

瀬戸内海に浮かぶ島。人口7000人弱の大崎上島町。数年前から、この島で空き家改修・リノベーションを進めてきました。

学生主体のプロジェクト。学生が考え、実行する。色々と苦労があったが、着実に進めきた学生たちは本当に逞しく成長しました。そうした様子を、50周年を迎えた建築系雑誌「住宅建築」に取材していただき、記事を掲載していただきました。

 

シリーズ
研究室からフィールドへ 第50回
大崎上島町リノベーションプロジェクト
広島大学 角倉英明・石垣文研究室

 

学生たちの苦労と喜び、成長を感じられる、良い記事になっていますので、ぜひお手に取っていただけましたらうれしいです。

『住宅建築』2025年4月号 No.510

 

研究室からフィールドへ「住宅建築」2025年4月号

 

Our activities on Osakikamijima were covered by the architectural magazine “Jutaku Kenchiku” and the article was published.

 

角倉 / SUMIKURA