2020年夏に広島大学で博士課程を修了したダフニアルさんが4年ぶりに来日し、広島大学にも来ていました。現在、インドネシア共和国のハサヌディン大学(スラウェシ島マカッサル)で建築学科の助教として学生教育と研究に取り組まれています。
ダフニアルさんたちハサヌディン大学は、日本の大学と建築に関する教育・学術協力について意見交換するために来日しました。そのひとつが広島大学で、先日、6名の教員が広島大学に来て、会議が行われました。相互に大学組織や教育、建築事情、研究の様子などを紹介したり、共同・連携のあり方などについて議論したりしました。
私個人としては、日本の建築をより良くする上で東南アジアなどの国や地域から学ぶことは多いと考えています。それに、ポストコロナの新しい時代に入ったわけですから、円安はなかなか厳しいものの、弱まってしまった国際的な関係を積極的につくっていくべきでしょう。具体的には、研究協力や学生交流を少しずつ進めていきながら、コラボレーションを築けたらいいのではないかと考えています。
意見交換の後、私と石垣先生で、ハサヌディン大学の先生方を建築グループに関連する施設を案内しました。ダフニアルさんは私たちの研究室に所属し、博士号を取得した学生です。ですので、会議後の施設見学では、久しぶりに当時自分がいた私たちの研究室(学生部屋)を訪れてくれました。学生時代のことを色々と思い出していたようです。
そんな様子を見て思ったこと。それは、過去に触れることは色々な考えを呼び起こしてくれるということでした。いい過去をたくさんつくれるように、私たちも毎日の積み上げに努めていきたいですね。
Dr. Dahniar, who completed her PhD at Hiroshima University in the summer of 2020, came to Japan for the first time in four years and visited Hiroshima University. She is an assistant professor in the Department of Architecture at Hasanuddin University (Makassar, Sulawesi) in the Republic of Indonesia.
Dr. Dahniar came to Japan to exchange views and opinions on educational and academic collaboration between Hasanuddin University and Hiroshima University in architecture. In response to the six-member delegation’s visit, the Hiroshima University Architecture Group held a meeting and showed them our facilities.
I believe that there is much to learn from Southeast Asian countries and regions in improving Japanese architecture, so I hope to promote research collaborations and student exchange gradually.
Dr. Dahniar belonged to our laboratory, so she visited our laboratory room for the first time in a long time as part of the facility tour after the conference.
角倉 / SUMIKURA