4/19(土)の午後、松村秀一先生(神戸芸術工科大学学長)による特別講義が行われました。本ゼミの専門分野の一つ、建築生産・構法学の第一人者である松村先生の講義を直接受けることのできた、大変貴重な機会でした。

この講義は、修士学生向けの集中講義として開講されました。先生のご厚意により学部4年生や博士課程の学生も受講させていただき、多くの学生・先生方が出席していました。

今回は初回講義にあたり、まず社会における工業化のはじまりについて、ロンドン万博のクリスタルパレスから、フォード社のT型フォードにおけるマスプロダンクションまでの変遷をお話しいただきました。
つづけて、バックミンスター・フラーの構想における「全体から部分」と、イームズ夫妻の活動における「部分から全体」の概念について、たくさんの写真や、先生のご体験談を交えながら、じっくりとレクチャーいただきました。

講義の最後には、学生から質問の場を設けていただき、一人ひとりに対しご丁寧にお答えいただきました。

夜は、広大の先生方を交えた懇親会が開かれました。先生のご経験や学生時代のこと、昔の思い出話など、貴重なお話をたくさんお聞きすることができました。
個人的に先生の著書は、私が建築生産・構法の世界にのめりこむキッカケとなったものであり、そのご本人から直接、講義・お話しいただいたこの日は、忘れられない夢の一日となりました。
なおこの講義は、社会の変化と建築という内容で3回に分けて開催される計画ということで、今から次回が楽しみで仕方ありません。
Prof. Shuichi Matsumura, president of Kobe Design University and former professor of the Graduate School of the University of Tokyo, gave a special lecture. He spoke about the beginnings of the industrialization and lectured on the conception and architecture of Buckminster Fuller and Mr./Mrs. Eames.
榎 / ENOKI