【ご案内】AIJ中国支部シンポジウム

来る11月4日(金)午後、建築学会中国支部のオンラインシンポジウム「建設業における働き方 これまでとこれから」が開催されます。

メインでご講演される浜田沙織先生は、所属されている㈱ワークライフバランスにて、建設業のみならずメーカーや行政など、幅広い分野における日本の働き方改革に大きく貢献してこられた方です。学生や社会人の皆様におかれましては、企業の働き方に関する現状や今後を巡る情報をいろいろ得るところもあるかと思います。

また冒頭では、本研究室M1の佐々木友子さんが研究成果を発表します。

お時間ありましたら、みなさまぜひご参会ください。

佐々木さんがんばれー!!

シンポジウムの詳細はこちら:https://chugoku.aij.or.jp/info/event/707/

調査報告 @杣耕社

今回は岡山市北区、杣耕社さんに行ってまいりました。

ここでは、お話を伺った山本さんと共同代表であるジョンさんがアメリカ出身ということもあり、海外の若い人々の受け入れを多く行われています。

しかしこれは積極的に呼びかけたというよりも、成り行きで気づいたらなっていたそう。縁というのはおもしろいなと改めて思いました。

現在は、この春チェコとアメリカから来た2人が一緒に働いているそうです。

この日はそれぞれ、木建具の作成とかんな削りのトレーニングをされていました。

教える側も教わる側も、感情的にならずきちんとお互いの考えを共有して、それを次に生かす。どこの世界にも共通して大切なことだと思いました。

伝統構法のこと、これからの育成のことなど、いつものことながら熱くなってしまい、つい長居をしてしまいました。これからの担い手づくりについて、新しい考え方も色々と伺え、また思考が深まりそうです。

えのき

調査報告 @因建設

福岡県は糟屋郡粕屋町にある、因建設さんにお邪魔して、大工の育成に関する調査をしてきました!

因建設さんでは現在、将来の棟梁となる人材を育成するため、若手の大工さんを指名し、小規模な庵をつくるというプロジェクトに取り組まれています。墨付け、刻みから上棟までを一人でやりきるという経験から、やりがいや自分なりの課題をみつけてほしいとのこと。そしてなんとこの日はちょうど上棟日でした!

一度自分でやらせてみる。大ベテランの棟梁お二方はあくまでも補助をしながら指導する。そんな光景が印象的でした。

ヒアリングでは因社長に加え、大工歴4年目の社員さんにもお話を伺うことができました。話を聞いていると、彼はなんと僕の同年代!

修士研究のときからお話に聞いていた、モデルハウスの見学もさせていただくことができました。

屋根に上がり汗を流す同年輩の姿は、夏の太陽にも負けず輝いており、頼もしいと同時に、身の引き締まる思いがしました。

地域の方々にとって「当たり前」の「文化」としての木造住宅、伝統技術を、時代に合わせながら次世代に受け継ぐということ。その実現に少しでも貢献できるよう、これからも研究を進めてまいります。

えのき

大崎上島リノベ日記

少しずつ進んでいます大崎上島リノベプロジェクト。2回目の訪問となる今回は、1泊2日の泊まり込みです!

1日目のテーマは「木江を知る」。

前回周りきれなかった木江の歴史的なまち並みを丁寧に見て回りました。

狭い路地と、3階建ての木造長屋。通り側に面した欄干・縁側が特徴的です。

そして歩き進めていると、遠くに何やら大きな建物が。

ついに見つけました。大崎上島では有名な木造5階建て「大内邸」

やはり近くで見ると、迫力がありますね。

2日目のテーマは「大崎上島を学ぶ」。

空き家を活用してゲストハウスをされている住民の方や、大崎上島町の町史編纂室を訪ね、まちの文化や歴史についてお話をお聞きしました。

「おちょろ舟」「せがい造り」「船底天井」。。。

木江だけでもたくさんのキーワードが見つかりました。

資料もたくさんいただけたので、これからさらに理解を深めていきたいと思います!

今回の上島日記はここまで。

9月は長期合宿をして、建物の計画や改修を本格的に始めていきます!

今後ともよろしくお願いいたします!

さいごに、神峰山からの風景を添えて・・・

えのき

大崎上島リノベーションプロジェクト始動!

前々から少しずつ話を進めていた、大崎上島での元警察官舎のリノベーションプロジェクトが、ついに本格始動しました!

初回の今日は、ゼミメンバーで建物の見学と周辺地域の散策。

やはり実物を見ると、いろいろと想像が掻き立てられますね。

ついつい長居をしてしまいました。

2階の窓からはオーシャンビュー。絶景です。

午後からは、大崎・東野・木江の3地域に分かれて、グループ別のフィールドワーク。リノベーションの計画に向け、まちの中にちりばめられたヒントを探し集めます。

とはいえ初夏の大崎上島。暑い中これだけの広さを周りきるには、到底1日では足りません。これから少しずつ、まちのこと、建物のことなど、学ばせていただきます!

挨拶まわりに伺った際、お隣の鉄工所の方から「この辺りは夜になると真っ暗になるから、誰かがいてくれると安心する」との暖かいお言葉をいただきました。

いろいろな垣根を越えてたくさんの人が関わることで、まちの明かりとなるようなバづくり、コトづくりができたらいいなあ。

まちのみなさま、関係者の皆様、これからどうぞよろしくお願いします。

えのき

調査報告 @永本建設

少し報告が遅くなりましたが、、、

先日、研究室のメンバーで廿日市の永本建設さんに伺ってきました。

以前から進んでいた木材加工場の現場が完成したということで、 見学させていただきました。

これだけの規模の木造がすべて手刻みというのだから驚きです。
以前にもお邪魔したのですが、何度訪れても、この時代にこんな木造が新築で見れることに感動してしまいます。

永本社長、研究室OBの山本君 に案内していただき、木材のこと、大工さんのこと、これからの建築など、色々とお話していただきました。大工さんの作業風景を直接見ることもでき、貴重な体験でした。

これをきっかけに、工務店と研究室のつながりをさらに深めていけたらと思います。永本建設のみなさま、この度はありがとうございました。

 

P.S.

昨日は七夕ということで、大学近くのお店でこんな短冊をみつけたのでパシャリ。私も小さいころ、同じ夢を描いていました。子どもたちが建築の面白さに気づくきっかけづくりも、これから積極的に取り組んでいきたいですね。

えのき