調査報告 @杣耕社

今回は岡山市北区、杣耕社さんに行ってまいりました。

ここでは、お話を伺った山本さんと共同代表であるジョンさんがアメリカ出身ということもあり、海外の若い人々の受け入れを多く行われています。

しかしこれは積極的に呼びかけたというよりも、成り行きで気づいたらなっていたそう。縁というのはおもしろいなと改めて思いました。

現在は、この春チェコとアメリカから来た2人が一緒に働いているそうです。

この日はそれぞれ、木建具の作成とかんな削りのトレーニングをされていました。

教える側も教わる側も、感情的にならずきちんとお互いの考えを共有して、それを次に生かす。どこの世界にも共通して大切なことだと思いました。

伝統構法のこと、これからの育成のことなど、いつものことながら熱くなってしまい、つい長居をしてしまいました。これからの担い手づくりについて、新しい考え方も色々と伺え、また思考が深まりそうです。

えのき

調査報告 @因建設

福岡県は糟屋郡粕屋町にある、因建設さんにお邪魔して、大工の育成に関する調査をしてきました!

因建設さんでは現在、将来の棟梁となる人材を育成するため、若手の大工さんを指名し、小規模な庵をつくるというプロジェクトに取り組まれています。墨付け、刻みから上棟までを一人でやりきるという経験から、やりがいや自分なりの課題をみつけてほしいとのこと。そしてなんとこの日はちょうど上棟日でした!

一度自分でやらせてみる。大ベテランの棟梁お二方はあくまでも補助をしながら指導する。そんな光景が印象的でした。

ヒアリングでは因社長に加え、大工歴4年目の社員さんにもお話を伺うことができました。話を聞いていると、彼はなんと僕の同年代!

修士研究のときからお話に聞いていた、モデルハウスの見学もさせていただくことができました。

屋根に上がり汗を流す同年輩の姿は、夏の太陽にも負けず輝いており、頼もしいと同時に、身の引き締まる思いがしました。

地域の方々にとって「当たり前」の「文化」としての木造住宅、伝統技術を、時代に合わせながら次世代に受け継ぐということ。その実現に少しでも貢献できるよう、これからも研究を進めてまいります。

えのき

調査報告 @永本建設

少し報告が遅くなりましたが、、、

先日、研究室のメンバーで廿日市の永本建設さんに伺ってきました。

以前から進んでいた木材加工場の現場が完成したということで、 見学させていただきました。

これだけの規模の木造がすべて手刻みというのだから驚きです。
以前にもお邪魔したのですが、何度訪れても、この時代にこんな木造が新築で見れることに感動してしまいます。

永本社長、研究室OBの山本君 に案内していただき、木材のこと、大工さんのこと、これからの建築など、色々とお話していただきました。大工さんの作業風景を直接見ることもでき、貴重な体験でした。

これをきっかけに、工務店と研究室のつながりをさらに深めていけたらと思います。永本建設のみなさま、この度はありがとうございました。

 

P.S.

昨日は七夕ということで、大学近くのお店でこんな短冊をみつけたのでパシャリ。私も小さいころ、同じ夢を描いていました。子どもたちが建築の面白さに気づくきっかけづくりも、これから積極的に取り組んでいきたいですね。

えのき