基町高層アパートで授業開講 / the Class in the Motomachi Apartment

HUAG(広島大学建築グループ)の科目「建築ゼミナールⅡ」。この授業は、学部3年生向けで研究室体験が目的のひとつになっています。私たちの研究室では「建築空間の再生を計画する技術」というテーマのもと、今年度は広島市中心部にある基町アパートメント内のショッピングセンターを空間資源として捉え、その再生計画と実現手法について学生が検討するという課題を立て、取り組んでいます。
研究室に配属されたゼミ学生は、10月18日(土)に基町高層アパートを訪問しました。現地では、6コア自治会長の板井三那子さんに忙しい中、アパートを案内いただきまして、現状を解説していただきました。その際、板井さんが進めている地下倉庫プロジェクトの案内・解説もいただきました。

 

基町高層アパートの建物解説
地下倉庫でのプロジェクトの説明と舞う学生
基町高層アパートの建築的特徴のひとつである屋上庭園の案内
ショッピングセンターを眺める学生と板井さん
基町高層アパートで始まった大規模な修繕・改修。右下はショッピングセンターの屋根。

 

その後、学生はランチをショッピングセンターの店舗で食べ、ショッピングセンターを調査し、情報を収集し、屋上の集会所で情報の整理作業を行なっていました。最後に整理した結果を発表して、メンバーに共有して終了となりました。

 

屋上集会所での学生作業の様子
学生による作業結果の発表1
学生による作業結果の発表2

 

学生たちは11月末までに、ショッピングセンターの再生手法などをまとめて、最終結果を発表する予定です。最終発表は基町高層アパート内の屋上集会所で開催する予定です。

 

基町高層アパートメント
屋上からの眺め

 

最終発表会も乞うご期待。
教員としても、学生らしい提案を期待しています!

 

The HUAG (Hiroshima University Architecture Group) course “Architectural Seminar II” is designed to provide third-year undergraduate students with an opportunity to experience research activities in laboratories.
In our laboratory, under the theme “Techniques for Planning the Regeneration of Architectural Spaces,” students are working on a project that treats the shopping center within the Motomachi Apartments in central Hiroshima City as a spatial resource and explores plans and methods for its regeneration.

On October 18, students visited the Motomachi High-Rise Apartments, where Ms. Minako Itai, head of the 6th Core Residents’ Association, guided them and explained the Underground Storage Project she has been promoting. Afterward, students surveyed the shopping center, organized their findings in the rooftop community hall, and shared their results.

They will finalize and present their proposals for the center’s regeneration by the end of November, with the final presentation to be held in the rooftop community hall.

 

角倉英明 / SUMIKURA Hideaki

サクラサクさんの家具工房を見学しました! / We visited Sakura Saku’s furniture workshop!

今年度から、生徒数の減少によって余った矢野南小学校の木製家具をアップサイクルするプロジェクトがスタートしました!

そこで、10月9日にサクラサクさんの家具工房を矢野南小学校の先生方と一緒に見学しました。家具を製作するための設備や道具の説明を受けながら、小学校の先生方と一緒に「こんなことが出来たらいいね」とさまざまなアイデアを出し合い、とても有意義な時間となりました!

工房見学の様子

また、サクラサクさんが過去に手がけた、廃材を再利用した作品などを紹介していただき、廃材の様々な有効活用の手段を学ぶことができました!

サクラサクさんの過去事例の紹介

本プロジェクト名は矢野南小学校のマスコットキャラクターである「やのみー」となりました。とてもかわいらしいですね!

矢野南小学校のマスコット「やのみー」

今後は矢野南小学校と広島大学の学生、サクラサクさんが協働してプロジェクトを進めていきます!矢野南小学校の先生方、サクラサクさん、今後ともよろしくお願いいたします。

Starting this fiscal year, a project to upcycle surplus wooden furniture from Yano Minami Elementary School, due to declining student enrollment, has begun!

On October 9th, we visited Sakura Saku’s furniture workshop together with teachers from Yano Minami Elementary School. While learning about the equipment and tools used for furniture production, we brainstormed various ideas with the elementary school teachers, making it a very meaningful time!

Sakura Saku also introduced us to their past works utilizing reclaimed materials, teaching us diverse ways to effectively repurpose waste wood!

The project’s name is “Yanomi,” inspired by Yano Minami Elementary School’s mascot character. It’s very cute, isn’t it!

Moving forward, Yano Minami Elementary School, Hiroshima University students, and Sakura Saku will collaborate to advance this project! We look forward to continuing our partnership with the teachers of Yano Minami Elementary School and Sakura Saku.

小林 / Kobayashi

基町高層アパート・板井三那子さんの特集番組放送

1970年代に広島復興の締めくくりとして、市内中心部・広島城の西側、基町に建設された基町高層アパート。竣工から50年が経ち、現在も多くの人がここで生活を続けています。当初とは異なり、高齢化と多国籍化も進んだアパートの中で、孤軍奮闘している若き自治会長が板井三那子さんです。
これまでに研究室は、広島大学の「地域の元気応援プロジェクト」の支援を受けながら、アパート内に長年放置されてきた地下倉庫の利活用に向けて、板井さんと一緒に取り組んできました。

この度、板井さんを特集したテレビ番組が本日午前にNHK総合で放送されました。10月16日にも再放送があります。この番組の中で、共同し進めている地下倉庫の利活用プロジェクトの様子も放送され、研究室の学生が作業する様子も映っています。当番組をぜひみていただければ、私どもの研究室の普段の様子が少しでも伝わるのではないかと思っていますので、ぜひご覧になってください。

 

NHK「Dear にっぽん」「“わやな町”に生きて〜広島 若き自治会長の奮闘記〜」

今後の放送予定は、以下の通りです。
NHK総合 10月16日(木)午前1時25分〜1時51分
NHKプラス 配信期限10月19日(日)午前8時49分

 

 

板井三那子さんの活動内容については、以下のライフスタイルとすまいホームページにも掲載されています。ご関心のある方は、こちらもご覧ください。

ライフスタイルとすまい 板井三那子さん「自治会長というライフハック―基町高層アパート第6コア自治会」

 

角倉英明

The Red Dot School の成果発表会 / Results Presentation by RDS

来たる6月7日、瀬戸内・三原市の沖に浮かぶ佐木島にて、The Red Dot School の成果発表会に参加してきました。今年のワークショップのテーマは ”Wall Party”。4つのチームが2週間の活動・調査をもとに、個性豊かな作品を完成していました。

先日の曳き家プロジェクトで動かした建物の一部。 今回のワークショップでパワーアップしてました。
講評会の様子。この距離感と密度。いいですよね。

サーベイの着眼点のユニークさもさることながら、その結果を単にまとめるだけでなく、自らの考え・意志を具体的な作品に昇華させて表現するデザインの素晴らしさに、感銘を受けました。世界中からメンバーが集まるRDSだからこその豊かさを実感しました。

河川の護岸ブロックをテーマにした作品
島内を調査した成果の一部

私は瀬戸内の島で生まれ育ったため、むしろ島民の方々に近い感覚?で、メンバーによる島の環境やコンテクストの切り取り方に新鮮みを感じ、とても面白かったです。

気付けば砂浜にバケツリレーの列が!?

RDSの活動にはいつもパワーと刺激をもらいます。これからもよろしくお願いいたします。

We joined the results presentation by The Red Dot School at Sagishima, the island of the Seto Inland Sea. I was very impressed by the unique and great works by the school members gathered from all over the world. I’m already looking forward to the next project now!

榎 / ENOKI

研究室の活動が雑誌に取り上げられました / Article about Our Activity on the Magazine

瀬戸内海に浮かぶ島。人口7000人弱の大崎上島町。数年前から、この島で空き家改修・リノベーションを進めてきました。

学生主体のプロジェクト。学生が考え、実行する。色々と苦労があったが、着実に進めきた学生たちは本当に逞しく成長しました。そうした様子を、50周年を迎えた建築系雑誌「住宅建築」に取材していただき、記事を掲載していただきました。

 

シリーズ
研究室からフィールドへ 第50回
大崎上島町リノベーションプロジェクト
広島大学 角倉英明・石垣文研究室

 

学生たちの苦労と喜び、成長を感じられる、良い記事になっていますので、ぜひお手に取っていただけましたらうれしいです。

『住宅建築』2025年4月号 No.510

 

研究室からフィールドへ「住宅建築」2025年4月号

 

Our activities on Osakikamijima were covered by the architectural magazine “Jutaku Kenchiku” and the article was published.

 

角倉 / SUMIKURA

 

RCCテレビ『イマナマ!』に出演しました / Seminar students appeared on RCC TV’s “Imanama!”

広島大学公認サークル『空き家リノベーションサークルDIYAH』が、RCCテレビ『イマナマ!』の空き家問題特集において取り上げられました。

出演した学生2名(M1 濵野喜史、B4 佐藤峰里)は、いずれも当ゼミに所属する学生です。

空き家リノベーションサークルDIYAHのこれまでの活動実績やこれから取り組んでいきたいことなどについての紹介を行いました。

空き家リノベーションサークルDIYAHは、空き家を使って学生とともに地域を盛り上げたいという方と共に、リノベーションを行っています。

当ゼミ所属学生の活動を応援いただけますと幸いです。

The “Vacant House Renovation Circle DIYAH” was featured on RCC TV’s “Imanama!” in a special on the vacant house issue.
They introduced their past activities and what they plan to do in the future.
We would appreciate your support for the activities of our students.

濵野 / Hamano

【告知】学生がテレビに出演します

空き家をDIYで改修し続けているサークルがテレビの情報番組に取材され、研究室の学生がテレビに出演します。皆様、どうぞご覧ください。

日 時: 2025年1月23日(木) 17:00以降~
放送局: RCC中国放送
番組名: 「イマナマ!」
出 演: M1生 濵野喜史さん、B4年 佐藤峰里さん

https://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/news/88404

小学校への出前授業/Special classes for elementary school students

2024年11月22日に、広島市立安東小学校にて出前授業を行いました。

小学生が木造建築に興味を持ってくれることを期待して、広島工務店協会の工務店3社と開催している、出前授業も今回で3回目になります。

建築のこと、大工のこと、森と建築のつながりについての授業を行い、最後に箸づくりのワークショップを行いました。

箸づくり体験では、かんなを使って木を削り、やすりで磨き、熱中しながら楽しく作業している姿が見られて良かったです。

普段使うことのない道具を試行錯誤しながら使ったり、やすりのかけ方など、一人一人が工夫をしていて、世界にひとつだけのお箸が完成したと思います。

On November 22, 2024, special classes were held at Yasuhigashi Elementary School .This is the third time that we have held this class with three construction companies .Classes were given on architecture, carpentry, and the connection between forests and architecture, and ended with a chopstick-making workshop.

佐藤/Sato

広島大学 大学祭への出店/Holding a workshop at the University Festival

2024年11月3日に広島大学の大学祭に研究室として出店を行いました。内容は箸・スプーン作りワークショップです。

スプーンつくりの様子
箸つくりの様子

大学祭当日は、お箸作りに75人、スプーン作りに14人(完売)もの方々が来てくださり、大盛況でした!

お客さんで大盛況!!

来てくださった方々は、木工体験をできる機会は少なく、大学祭で体験できるのが嬉しいとおっしゃっていました。中には、スプーンつくりのために大学祭に来てくださった方もいらっしゃって、とても嬉しかったです!

私たちも研究室の活動でものづくりを行いますが、そのものづくりを通して多くの人と関わるという経験は少ないため、とてもいい機会になりました。

多くの方とお話できて、とても楽しい1日となりました!機会があれば来年も行いたいです!

On November 3, 2024, we held a stall at the University Festival of Hiroshima University. The content of the event was a chopstick and spoon making workshop. The event was a great success, with 75 people coming to make chopsticks and 14 people coming to make spoons! Customers said they were happy to be able to experience woodworking at a university festival. It was a great opportunity for us to talk with many people.

小林 / Kobayashi

スプーン製作ワークショップ / Wooden spoon making workshop with sakurasaku

本年度より当ゼミと共同研究を行っているsakurasakuさんとのキックオフイベントとして、木製スプーンを製作するワークショップを行いました。
As a kickoff meeting with sakurasaku, who has been conducting joint research with our seminar since this year, we held a workshop to make wooden spoons.

ゼミメンバーはそれぞれ思い思いのスプーンをデザインしました!
Seminar members designed spoons with their own thoughts!

ゼミメンバーのスプーンデザイン案 / spoon design idea

 

sakurasakuの植原健司さんから、丸鑿やカービングナイフなどの道具の使い方を教えていただきながら、楽しくスプーンを製作しました。
We had fun making spoons while learning how to use the tools from Kenji Uehara.

sakurasakuの植原健司さんの話を聞く様子 / Listening to Kenji Uehara’s lecture

慣れない道具の扱いに悪戦苦闘する学生もいましたが、少しずつコツを掴み、思いどおりの曲線を彫ることができるようになりました。
Some members had a hard time handling unfamiliar tools, but little by little they got the hang of it and were able to carve the curves they wanted.

大学ではコンピューターに向き合いデザインをすることが多い私たちですが、実際に手を動かすものづくりから多くの刺激を受けました!
We usually design on computers, but we got a lot of inspiration from actually making things with our hands!

試行錯誤しながらスプーンを彫る学生 / Members carving spoons through trial and error
完成したスプーン / completed wooden spoons

 

今日一日を通して、sakurasakuの皆さんとたくさんのお話ができ、交流を深められました。
Throughout the day, we deepened our interactions with everyone at sakurasaku.

sakurasakuさんとは、これから研究室のフリーアドレス用デスクを製作するプロジェクトや、空き家を改修するプロジェクトを共同で行います。
We will be collaborating with sakurasaku on a project to create free-address desks for seminars and to renovate an empty house.

これからもよろしくお願いします!
Thank you for your continued support!

濵野 / Hamano